こんな悩みをお持ちの方へお答えします。
☑️本記事の内容
- POCKETALK(ポケトーク)の機能やメリット
- 口コミでポケトークが「使えない」|評価の背景
- ポケトークを使いこなすカギは「異文化理解」にもあり
- ポケトークの口コミ検証|「使えない」評価の前に海外文化理解も必要|まとめ
☑️本投稿で紹介する商品
新しいキャリアやビジネスを広げるため、英語だけでなく中国語は今後の重要な言語になります。
現在は各国で入出国を制限をしているような時世ですが、観光局が調査した2019年の訪日観光客のうち約30%にあたる960万人が中国人観光客であり、台湾や香港などの中国語圏を含めると更に多くなっている状況です。
訪日を対象としたインバウンドビジネスだけでなく、対中・越境ビジネスも大きなビジネスチャンスになるため、中国語の学習機会が必要な人も増えています。
音声翻訳機の「ポケトーク」は、双方向の翻訳を可能にするだけでなく中国語の勉強にも役立つ機能やプログラムがあり、独学やオンラインスクールの学習補助としてもオススメです。
非常に優れた製品のポケトークですが、良い評判の裏には必ず悪い評判やデメリットも出ています。
本サイトでは国内最強の翻訳機と言われる「POCKETALK(ポケトーク)」のデメリットや悪い口コミが出ている背景と対応方法を解説します。
少しでも不安やデメリットが解消されて、本製品の購入判断の助力になれたら嬉しいです。
目次|Contents
POCKETALK(ポケトーク)の機能やメリット
POCKETALK(ポケトーク)は、株式会社ソースネクスト社が開発・販売している「双方向音声翻訳機」の名称です。
2021年1月現在では中国語を含む82言語の音声翻訳に対応しており、選択した2言語に対して「双方向」の聞き取りを行ってテキストや音声を使って翻訳をする製品です。
またハイエンドモデルの「ポケトークS」にはカメラ機能が搭載されています。
音声だけでなく参考書や街中の看板などの写真撮影をすることで、文字を読み取ったあとは聞き取り形式と同様にテキストや音声に翻訳ができます。
更に英語と中国語だけですが、様々なシチュエーションに合わせた会話トレーニングのプログラムがあり、回答した内容によってAIが返答を変えると言う優れモノです。
ポケトークのメリット|日本人の中国語学習にも最適
漢字を日常的に使う日本人にとって読み書きの勉強は、習得しやすくて進めやすいのが特徴です。
しかしながら「発音」や「聞き取り」の壁は高く、せっかく単語をたくさん覚えても使える(=実用的に話せる)場面が極端に減ってしまいます。
なぜなら日本語の発音は50音に対して、中国語の発音は405音と4声と言う発声方法を組み合わせて話すので、どうしても日本語では再現できない発生があるからなんですね。
このような事から、ひたすら単語や文法・定型文を暗記する英語や他の言語の勉強方法とは異なり、中国語のレベルアップには「発音」や「聞き取り」ができる勉強方法が必要になります。
メモ
オンラインスクールで生の声を聞いたり、中国人の友人を作るのがリスニングや会話力アップの手っ取り早い方法ですが、そう言う機会もなかなか少ないため、一人でも双方向の発声や聞き取り学習ができるポケトークは非常に効果的ですよ!
口コミでポケトークが「使えない」|評価の背景
ポケトークを購入するにあたってインターネットで口コミを調べたり、ポケトークを持っている人の意見を聞いたり情報収集をしましたか?
インターネットやSNSの書き込みを調べると概ね良い評価ですが、中にはデメリットや悪い評価の口コミもパラパラとありますよね。
もちろん全ての製品に共通ですが、良い評価の裏側には悪い評価も必ずあります。
口コミや評判で挙がっている「ポケトークのデメリット」は以下のことに集約されます。
- グローバルSIMが動かない
- 翻訳のスピードが遅い
- 中国語やタイ語などの翻訳性能がイマイチ
- 長文になるほど誤訳が発生する
メモ
ポケトークのデメリットや悪い評判の中には、機械の性能的にどうしようもない「理解しておくべきデメリット」と、知っておくことで「軽減できるデメリット」があります。
グローバルSIMが動かない
ポケトークを買って意気揚々と海外に到着したのも束の間、いざ電源を入れると通信接続ができずポケトークがお荷物になった。。。
このような書き込みや体験談が一番多く見かけます。
このようなデメリット現象の書き込み時期を見ると、2-3年前のちょっと古い情報が多いことが特徴で「初代ポケトーク」で発生してたようです。
グローバルSIMが動かない原因
現在ポケトークの通信モデルは以下の2種類があります。
- グローバル通信(2年)つきモデル
>>専用のSIMカードで2年間無料で105ヵ国で通信可能 - グローバル通信なしモデル
>>Wifiか現地のローカルSIMを挿入して使うモデル
グローバル通信モデルは「箱を開けた瞬間に使える」がコンセプトですが、海外の通信環境事情を知らないとちょっとつまづくことがあるかもしれません。
初代ポケトークは2017年に発売されましたが、その時のSIMカードは3Gのみ対応でした。
国によって違いはありますが、2017年頃の海外諸国で日本人がいくような地域は、さすがに4G/LTEの携帯通信や街中にフリーWifiがどこでも見かけるような時代です(笑)。
そのため3Gの通信電波になかなか繋がらなかったり、グローバル通信なしのモデルも自分でローカルSIM設定やWifi設定をする知識が必要なので、現地で詰んだ人がいたことが想像できます。
メモ
グローバル通信モデルとはいえ、現地の通信環境によっては通信電波を拾わないことは日常的にあります。焦らないように下記のページをブックマークするか、スクショにとって不測の事態に備えましょう。
翻訳のスピードが遅い
翻訳スピードが遅いと言うデメリット評価は、人それぞれの感覚にも影響します。
また書き込みの時期を確認すると、グローバルSIMが繋がらない問題と同様に、2-3年前の初代ポケトークを使っているユーザーが多い印象です。
ポケトークは完成品の電子辞書や携帯アプリとは異なり、パソコンやスマホのようなCPUとOS(ソフトウェア)を搭載しています。
そのためインターネット通信の環境によって、機器として動く速度が変わってしまうことは否めません。
翻訳のスピードが遅い原因
前述の通り初代ポケトークは3G通信であったため、使う環境によっては翻訳スピードというよりは、機器が動くスピードが遅くなっていたのだと思います。
最新モデルのポケトークは、3Gだけでなく4GやLTEの通信機能を掲載しています。
メーカーであるソースネクスト社の調べでは、データ通信機能の改善によって初代モデルより翻訳スピードが平均2.5倍、Wifi利用時は7.4倍性能アップしているとの事です。
メモ
高評価の背景には「日本語の認識精度」が高いと言う意見や口コミが多いです。後ほど記述していますが、製品紹介動画をみて最新モデルの翻訳速度も体感してみてください。
中国語やタイ語などの翻訳性能がイマイチ
せっかく翻訳機を使って、中国語の聞き取りや発音の練習をしようと思ったのに、翻訳性能がイマイチと言うデメリット評価は気になりますよね。
インターネットやSNSの発信を見ると、初代ポケトークだけではなく最新モデルのユーザーも、このような発信をしている人をパラパラと見かけます。
ただデメリット発信している人の背景を見ると、以下のようなシチュエーションを見かけます。
- 中国語を話せる人が自分で発声して翻訳機能を試している
- 中国語を話せない人が現地でいきなりポケトークを使っている
中国語やタイ語などの翻訳性能がイマイチな原因
中国の言葉は地方によって4声の使い方や発音が異なり、同じ中国人でも聞き取れないと言うことが結構あります。
そのため中国語やタイ語に関する悪い評価ですが、厳密にいうと「単語や発音の判定が難しい」ということだと思います。
特に中国語→日本語の変換を指しており、中国語を話す人の言葉をポケトークで聞き取って翻訳した際、思ったような結果になっていないことが要因にあるようです。
悪い評価を学習用途で逆手にとると、正しい発音ができるようになるまで繰り返しの発音訓練をすべきですね。
また他の悪い口コミに「ポケトークを出したら不審がられた」などもありますが、言葉を話せないからって事前のコミュニケーションなく怪しげな機械を差し出したら、そりゃそうでしょうよ。。と言うのが筆者の個人的な見解です(笑)。
メモ
中国人にお話してもらう際も、事前にポケトーク内に「ゆっくり話してください」「はっきり発音してください」とお願いをした翻訳文を、定型文として記録しておきましょう。
お互いに言葉や機器の性能が見えないので、もう一歩あゆみ寄ることによって相手の話す内容や会話方法も変わってきますよ!
長文になるほど誤訳が発生する
長文が正確に訳されないと言う現象ですが、情報の内容を見てみると「日本語→中国語(外国語)」が多い傾向でした。
外国人にとって日本語は「終わりや結論が見えない言語」と言われますが、文章だけでなく会話も区切りが少なく長くなることが特徴です。
また何気なく使っている「句読点」ですが、文章で正しく使うことも難しいですが、会話で正しい意味を意識して区切るのは不可能です。
そのため日本語は会話の内容や、話をしているシチュエーションで「判断すること」が多いことが特徴です。
長文になるほど誤訳が発生する原因
それでは日本語の勉強です!
upwrite_blogさんの記事で「大人のための文章力ガイド:第5回「句読点の正しい使い方とルールを覚えて文章を見やすくする」から事例を引用しました。
句読点の位置で意味合いが変わる文章事例
- 北島さんと、友達の姫川さんがついに走り始めた。
(この例では、走り始めたのは北島さんと姫川さんの2人です) - 北島さんと友達の姫川さんが、ついに走り始めた。
(この例では、走り始めたのは姫川さん1人だけです) - 北島さんと友達の姫川さんがついに走り始めた。
(読点がないため、北島さんが走ったのか、姫川さんが走ったのかが判断できません)
さらにイジワルにすると、「走り始めた」が「走り終えた」でも意味が通りますし「走らなかった」でも同様です。
日本語は中国語や英語と異なり、否定語や動詞・現在形や過去形などが後ろにあります。
そのため「日本語」を話す側にも相応の正しい語学力が必要になってくるんですね。
メモ
ポケトークの紹介動画でも長文の聞き取りはセールスポイントになっています。正しい日本語を使うことで問題ありませんが、翻訳機だけでなく話す相手(外国人)のことを考えても、わかりやすく簡潔にお話をすることが重要です。
良い評価|ポケトークの性能を実感
製品紹介の動画事例のようにポケトーク高評価の背景には、日本語の認識精度が高いことがあります。
インターネットの書き込みでも、ポケトークの「日本語を聞き取る機能」は概ね高い評価を得ています。
そのため正しく日本語を使ってポケトークを活用することで、海外での翻訳機の利用や中国語の勉強の学習支援として、十分な機能を発揮してくれるでしょう。
ポケトークを使いこなすカギは「異文化理解」にもあり
筆者は上海で2年の駐在経験や、企業の海外事業開発に7年ほど従事した経験がありますが、中国語に限らずいろんな言語と触れ合う機会がありました。
その中でも中国語と英語を使う機会が多かったため、2言語を重点的に勉強をした経験もありますが、実際の「生きた会話」をするために改めて日本語を見直しした経験もあります。
当たり前かもしれませんが「語学力」は万能ではないし、その時のシチュエーションや前後の会話で日本語ならではの「通づるもの」もあったりするからですね。
いわゆる「ツーカー」でわかるでしょ?と言う感覚を徹底的に排除する必要があります。
ポケトークが「使えない」と評価されている根本的な原因
前項まででポケトークのデメリットや悪い評価を要約し、その原因や対策を解説しました。
いろいろ分析をしたり背景を推察すると、どうしてもポケトークでクリアできないデメリットは「インターネット環境」がないと動かない、と言うことだけだと感じます。
口コミの中でデメリットや悪い評価のほとんどが、旅行や仕事で使った際に発生した「予想外」の挙動や設定不良が原因です。
学習目的でポケトークを使っているユーザーには、正しい日本語や発音を使って勉強をしているため、デメリットが前面にくることが少なく感じます。
機械に「万能性」を求めすぎてはいけない
ポケトークのような翻訳機に限らず、実際の人(外国人)に対してどのように接しますか?
お互いの言語が通じない場合は、ジェスチャーを使ったりお互いの知ってそうな言葉を選んだり、相手のことを配慮した行動をとると思います。
筆者は日本に住む中国人スタッフを連れて、国内業務や頻繁に海外出張に行っていました。
日本に住んで10年とかだと、日本語検定1-2級以上持っている人も少なくはなく、本来は日常会話に困ることはありません。
それでも業務や作業の語彙力や、単語のバリエーションは不足が出てきて、ちょっとした意味合いや考え方の違いで、仕事のミスやコミュニケーションの「ほころび」が発生してしまいます。
そのため日本人特有の曖昧な言葉や、「これそれあれ」などの指示語などを減らすこと、他には短縮語や造語・同音異義語などを無くして会話していました。
この事は翻訳機に対しても同じなんですね。
メモ
海外現地での通信環境の設定なども同様です。やはり日本は恵まれた国で、いろんな意味でサービスレベルが高いです。海外の「不便さ」も理解や経験をすることで、少し違った気持ちで対応することができるようになりますよ!
ポケトークの口コミ検証|「使えない」評価の前に海外文化理解も必要|まとめ
今回はポケトークのデメリットや「使えない」と言う悪い評価の傾向や背景を解説しました。
現代の音声利用サービスの、「技術の粋」を集めたと言っても過言ではないポケトークですが、やはり機械ですので使う人の用途や使い方によって万能性はなかなか担保できません。
ただ正しく使うことや、海外の文化やインフラ含めた環境を知っておくことで、デメリットに遭遇することを回避することはできます。
ポケトークを翻訳で使う人も、語学学習の支援として使う人も、いずれにせよ海外の文化や事情を理解することを避けては通れません。
ポケトークの機能を使いこなすため、まずは日本語の使い方から気をつけることで、機械の性能を100%出せるだけでなく、日本語を話せる外国人との接し方や会話にも必ず役立ちます。
翻訳機としての実用性もさることながら、中国語学習の支援ツールとして有能なポケトークを利用して、是非とも中国語マスターを目指してみてくださいね。
今回はここまでとします。
☑️この記事の著者(ごんたくん)